【鬼滅の刃】本編では語られなかった『青い彼岸花』の真実 前編

物語考察
引用:「鬼滅の刃」 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐 集英社/吾峠呼世晴
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今回、2021年2月4日発売の『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』で明らかになった『青い彼岸花』を発見していた衝撃の人物や、咲いていた場所、また、鬼舞辻無惨がどうやって青い彼岸花を捜索していたのかなどについて紹介していきます。
※この記事では鬼滅の刃 23巻、公式ファンブック第二弾のネタバレを含みます。

 

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概要 

物語の中で最も謎が深いとされている「青い彼岸花」について、『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』(以後 公式ファンブック第2弾と呼称)より衝撃の真実が明らかとなりました。

それは
①「鬼舞辻無惨以外にも青い彼岸花の存在を知っている人物がいた」
②「青い彼岸花」が咲いていた場所が判明した
です。

まず「青い彼岸花」とは、鬼の始祖であり最強の鬼でもあった鬼舞辻無惨を「人間から鬼にした花の名前」でした。

生まれつき身体が弱かった無惨に処方されたものだったのですが、その青い彼岸花を処方した善良な医者は既に無惨によって殺されてしまっています。

日光を克服して永遠の命を手に入れたかった無惨は、青い彼岸花を千年間も探し続けましたが結局見つけることができないまま死んでしまいます。

単行本最終巻の現代に時代が移った時、青い彼岸花は1年に2、3日そして日中にしか咲かない非常に珍しい「新種の花」として発見されていますが、伊之助の子孫であり青い彼岸花の研究者だった嘴平青葉のミスですべて枯れてしまうことになります。

ここまでが単行本の最終話までに明らかになっていた内容です。

 

「青い彼岸花」を発見した衝撃の人物 

それでは今回、公式ファンブック第2弾にて明らかになった衝撃の事実について解説していきます。

それは、鬼舞辻無惨以外にも青い彼岸花の存在を知っている人物がいたという情報です。

その人物とは意外にも、炭治郎の母親である竈門葵枝かまどきえさんです。

なんと、葵枝さんは青い彼岸花を見たことがあるというだけでなく、「咲く場所」まで知っていたということも明らかとなりました。

 

青い彼岸花はどこに咲いていた?

そこでまた疑問が出てきますが、この青い彼岸花は一体どこに咲いていたのでしょうか?

それも、公式ファンブック第二弾で明らかとなりました。

なんとその場所は、継国緑壱つぎくによりいちの妻の「うた」が埋葬された場所と一致するとのことです。
皮肉にも、日の呼吸によって無惨に長年消えない傷を負わせた緑壱の妻が眠る場所が、青い彼岸花の開花地だったということなんですね。

 

炭治郎が見た走馬灯に映っていた「彼岸花」の正体 

それともう一つ、物語の中に残されていた大きな謎が解明されることになります。
それは那田蜘蛛山編で炭治郎が見た走馬灯に出てきた「彼岸花の正体」についてです。


 引用:「鬼滅の刃」 5巻 39話 集英社/吾峠呼世晴

ここで出てきた彼岸花は、「青い彼岸花」でほぼ確定しているといっても良いでしょう。

そう、炭治郎もまた幼い頃、母の葵枝さんと一緒に青い彼岸花を見ていたのです。

走馬灯というのは、死ぬ間際に生きていたころの記憶から死を免れる方法を探るために過去の記憶を思い出しているというものなので、累との戦闘中に見た走馬灯に一度見た青い彼岸花が咄嗟に出てきたのですね。

炭治郎も葵枝さんも、まさかこの花が「鬼を生みだしていた花」だとは知らずに綺麗ね~などと言って見ていたのではないかと推測されます。

青い彼岸花は先述の通り殆ど咲かない花で、その時の気候によっては咲かない年もあるそうで、咲いたとしても数分~数十分で閉じてしまう(閉じた状態は大きな土筆に似ている)ほど極めて希少な花であったため、無惨は絶対にこの花を見つけることはできなかったわけですね。

そのため、竈門家6人兄弟の中で青い彼岸花を見たことがある人は炭治郎だけだったようです。

鬼滅の刃単行本5巻に出ていた彼岸花の伏線が、物語が完結した後に回収されることとなりました。

 

なぜ青い彼岸花の開花地がわかった?

そこで生まれる疑問が、その青い彼岸花の開花地をなぜ竈門家の人が知っていたのか・・・ですよね。

単純に炭治郎の家の裏にたまたま咲いていたんじゃない?って思いますが、開花地についても公式ファンブック第2弾で明らかとなっていますので、これから解説していきます。

それは、最終決戦で炭治郎が先祖・炭吉の記憶を見たとき、「炭吉の家」と「炭治郎が住んでいた家」が似ていると言っていたことから推測できます。

実は竈門家の場所は、昔緑壱がうたと暮らしていた家と同じ場所なのです。

その昔、臨月のうたのために緑壱が産婆を呼びに出かけて帰ってくる間にうたとお腹の子供は諸共鬼に殺されており、それから緑壱は鬼狩りになります。
人が住まないあばら屋になっていた所に竈門家の人がやってきて住み始め、何度かリフォームをして後に炭治郎たちが暮らしていた家になっているのです。

鬼狩りをしていた緑壱でしたが、無惨を逃したという理由と、鬼殺隊にいた双子の兄・巌勝(みちかつ)が鬼になった(=黒死牟)事を理由に鬼殺隊を追われてしまいます。そんな時緑壱が家にふらっと帰ってきた時に、鬼に襲われて逃げ惑う炭吉と臨月のすやこを見つけて助けたことから話の全てが繋がります。

 

緑壱と竈門家の関係

鬼殺隊を追われても鬼殺隊の剣士たちや竈門家と手紙でやり取りをするなどの親交はあったようです。
当時のお館様も黙認していました。

炭吉が後世に日の呼吸を伝えることができたのは、すやこ(炭吉の妻)が「剣の型を見たい」とせがんだら緑壱が十二個の型をやってみせ、それを炭吉は目に焼きつけるように見ていたからです。

日の呼吸の型をやっている時の緑壱は精霊のように見えたころから、それが後に「ヒノカミ神楽」の舞として受け継がれるようになったのです。
それは炭治郎が炭吉の記憶を見たとき、手の角度や足の運びなどを確認するだけで済むほど、ほぼ正確に伝わっています。

見ただけでほぼ正確に伝わる記憶力がすごいですね。

無惨もさすがに、日の呼吸がヒノカミ神楽という舞にカモフラージュされて受け継がれていたことを知らなかったようです。

緑壱が最後に炭吉に耳飾りを渡して去っていったのは、緑壱を支えた竈門家の人々が、かつて緑壱とうたが暮らしていた家に住んでくれるため、自分がいなくても近くで眠るうたが安心できるだろうという風に思ったからではないかと考えられます。

今回書く内容はここまでといたします。
鬼舞辻無惨がどうやって青い彼岸花を捜索していたのかについては「本編では語られなかった『青い彼岸花』の真実 後編」にまとめています。

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