リトルナイトメアⅡのストーリー考察

物語考察
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リトルナイトメアⅡのあらすじ 

電波塔に支配された世界を舞台に、少年「モノ」を操作するサスペンスアドベンチャーゲーム。
黄色いレインコートをかぶる少女「シックス」と共に、テレビを介して世界に広がる悪の源を暴くため、2人は電波塔に向かう。しかし、2人の前には町に住む住人達が待ち構えており、2人の道を阻もうと試みる。シックスと協力して謎を解いたり、トラップを回避したり、敵を撃退しながら電波塔を目指そう。果たしてモノは電波塔の背後に潜む謎を暴き、シックスを恐ろしい運命から救い出せるのか。

 

概要 

ホラーの中でもガチガチのホラーというわけではなく、黄色いレインコートを着たシックス(女子)とモノ(男子)が謎を解きながら冒険をする楽しいゲームです。
※ホラーが苦手な筆者でも楽しくクリアできました。

今回筆者がリトルナイトメアⅡを最後までクリアしてみた結果エンディングがとても衝撃的だったのと、このゲームは基本的に台詞が無くいくらでも考察ができるので色々な視点で考察をしていきます。

なぜ学校や病院が背景となっているのか 

これから具体的に掘り下げて考察していきます。

単にホラーな要素として学校や病院が採用されたという意味もあると思いますが、合わせてシックスの身に起きた体験ではないかと推測できます。

例えば学校でいじめられ、精神科で治療を受けるといったシックスの過去体験が元になっており、しかも学校では先生もどこか威圧的だったり、病院は怖い所という概念からか院長も天井を這う化け物になっています。

どこにもシックスにとって味方はおらず、入院患者までもが襲い掛かってくるくらい「子供から大人まで全員敵」のように見えていたのでしょうね。

オルゴールやテレビ、電波塔の意味 

シックスが大事そうに持っていた「オルゴール」はおそらくシックスが閉じこもっている「殻」、「テレビ」はシックスとモノそれぞれの心の中、そして「電波塔」がすべての元凶を表しているのではないかと推測します。

シックスを最初に見つけた時と電波塔で化け物のように変わり果てた姿になった時、大切そうに持っていたオルゴールですが、モノが助けに来てくれるまで彼女は完全に家族内でも孤立していたのでオルゴールしか縋るものがなかったのでしょうね。

次に後半町に出てくる「テレビ」ですが、これはギミックとして利用するためとモノとシックスそれぞれの心の中を表す意味で使われていると考えます。

町の人々はそのテレビに釘付けなのですが、シックス目線で言うと人々はテレビから流れる情報を信じて真実を知らないし、自分から知ろうともしないただの操り人形のように見えていたという事だと思います。

しかしモノ目線ではテレビの中に飛び込んだ時、扉の奥にはTHINMANがいたことから「モノの心の中」を表しているとも推測できます。

THINMANにより一度シックスが攫われてしまうのですが、電波塔でモノが斧をもってオルゴールを壊す戦いが行われること、そして人体の内側の肉や粘膜のような不気味なものに囲まれることなどから、他人をまだ信じきれていないシックスを心の内側から救いたいというモノの強い気持ちが表れていると感じました。

ストーリー考察 

リトルナイトメアの物語は「モノ」という男の子の主人公視点で、シックスとの友情を描いたストーリーと捉えることもできますが、リトルナイトメアⅡのエンディングから推測をしてモノ=THINMANと仮定して考察をしていきます。

チャプター5(電波塔の中に入った後)のラストシーンでは、シックスがモノの手を離したようにも見えますし、手が滑ってモノが落ちてしまったようにも見ることができます。

本編クリア時の実績に「放送事故」と出てくることなどから、事故という観点ではおそらくシックスの手が滑ってモノが落ちてしまったという説が有力かと思われます。

結局シックスはモノを放置して電波塔から脱出して現実に戻ってしまいます。

世界は敵だらけでもたった一人、モノだけは味方であり、最初に辿り着いた家からシックスを外に連れ出し、彼女を拘束している恐ろしい世界から救おうとしていたのだと思います。

モノは自分の殻に閉じこもってしまったシックスを助けたくて、敵を倒しながら心の中(テレビ)へ飛び込みオルゴール(シックス自身の殻)や扉(心の壁)を壊すことに成功した半面、その時にモノ自身も精神的に深い傷を負い傷を負い(自分は救うために頑張ったのにシックスに落とされ裏切られたと勘違いしたか)、電波塔の中に一生囚われてしまった。

あるいは”いじめ”という過ちによりシックスのような子供を生まないため、テレビ出演できる立場の人となり、多くの人に訴え続けて行くことに執着した結果、THINMANになったと考えることもできます。

強引にリトルナイトメアⅠと関連づけるならば、Ⅱで電波塔から脱出したシックスが、今度はモノを救うために1人で冒険するところから始まると考えることもできます。

最後に 

本編でファントム(黒い影)を全部集めた状態でチャプター5をクリアすることで”隠しエンド”のような追加のエンドを見ることができます。

是非ファントムを全員探して隠しエンドを目指してみてはいかがでしょうか。

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