アニメ化したことで人気が急上昇した「鬼滅の刃」に登場し、鬼殺隊を支える柱たちの素晴らしい人間性について紹介します。
今回紹介するのは『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』で登場した鬼殺隊を支える「柱」の一人。300億の男と呼ばれ人気を博した煉獄杏寿郎。その人物像や家柄、使用する呼吸などについてまとめています。
この記事では鬼滅の刃 7巻~9巻や最終話、公式ファンブック第二弾などのネタバレを含みますのでご注意ください。
煉獄杏寿郎のプロフィール
使用する呼吸:炎の呼吸
年齢:20歳
誕生日:5月10日
身長:177cm
体重:72kg
出身地:東京府 荏原郡 駒沢村(現:世田谷 桜新町)
趣味:能や歌舞伎、相撲観戦
好物:さつまいもの味噌汁
人物像
鬼殺隊を支える柱の一人、炎柱・煉獄杏寿郎(以下杏寿郎)は人一倍正義感が強くいつも正当な意見を言う、明朗快活な性格と言えるでしょう。
蟲柱・胡蝶しのぶから見た杏寿郎の印象は「良い人。話が噛み合わない時がある。」とあることから、良い人だけど真っ直ぐな性分であるが故に、時に周りとズレている時もあると思われます。
そういった杏寿郎の性格が表れているエピソードは無限列車編の任務の際も伺えます。炭治郎が”ヒノカミ神楽”について聞くと
「うむ!そういうことか!だが知らん!“ヒノカミ神楽”という言葉も初耳だ!この話はこれでお終いだな!」と会話を勝手に終わらせてしまいます。
おそらくですが、せっかちな部分も相まって会話が繋がらず即終了してしまうことも度々あったようです。
また、柱合会議編に出てきた恋柱・甘露寺蜜璃は杏寿郎の元継子です。炭治郎が鬼殺隊に入る前、煉獄杏寿郎から炎の呼吸を教わっていました。
炭治郎にも「俺の継子になるといい。面倒を見てやろう!」と声をかけるなど、面倒見の良い所も人気の理由ですね。
煉獄杏寿郎の過去
物語が始まる数年前に鬼殺隊に入隊、初任務では九人もの剣士を返り討ちにした鬼を討伐。炭治郎が最終選別に挑む前には当時の下弦の弐・佩狼(はいろう)を討ち取り、その功績で炎柱となっています。
母・瑠火に自分が強く生まれたのは「弱き人を助けるため」と教えられ炎柱の座まで上り詰め、最期はその責務を全うします。
煉獄家について
煉獄家は炎の呼吸を使う炎柱として、代々産屋敷家に従事してきた伝統があります。
引用:「鬼滅の刃」 8巻 64話67話68話 集英社/吾峠呼世晴
母・瑠火
杏寿郎が幼い頃に病気で他界してしまいます。
無限列車編に登場したときは既に病床に伏せられていて先も長くない状態ですが、生前から表情が乏しく冷たい人だと思われることがあったそうです。
杏寿郎が猗窩座との戦いの後、瑠火の姿を見て「やるべきこと、果たすべきことを全うできましたか?」と問うた際には微笑んでいます。
父・槇寿郎
元炎柱。
瑠火の死後、自身の無能さに打ちひしがれた事などの理由から酒に溺れ、それ以降2人の息子にきつく当たるようになってしまいます。
炎の呼吸を含め物語に存在するすべての呼吸法が日の呼吸の派生であるため、始まりの呼吸法である『日の呼吸(ヒノカミ神楽)』に対して否定的な考えを持っており、杏寿郎の遺言を知らせにきた炭治郎の前ではなんと、
「大した才能も無いのに剣士などなるからだ!だから死ぬんだ!くだらない…愚かな息子だ杏寿郎は!」と言って杏寿郎を冒涜します。
そして炭治郎が日の呼吸(ヒノカミ神楽)の使い手だと気付き殴りかかるも、炭治郎得意の頭突きを喰らわされ大人しくなります。
確かに自分が使っていた呼吸が始まりの呼吸の派生だったなんて知った時、誰でも一度ショックを受けるとは思いますが、実の息子に対して酷すぎる言葉ですね。
槇寿郎の場合は瑠火が亡くなったこともあり、やり場のない怒りや悲しみというのを八つ当たりや飲酒という方法で発散するしかなかったのではないでしょうか。
その後はひとり寂しそうな槇寿郎の背中が描かれており、本当は(当たり前ですが)杏寿郎が亡くなったことを悲しんでいました。
弟・千寿郎
困り眉がチャーミングな杏寿郎の弟です。
本来なら千寿郎が継子となり、炎柱の控えとして実績を積まなければならない立場なのですが、日輪刀(通称色変わりの刀)の色が変わらなかったため杏寿郎が遺した「千寿郎が正しいと思う道を歩んでほしい」という言葉により後押しされて剣士になる道は諦め、炎柱の伝統は途絶えてしまいます。
ここからは公式ファンブック第二弾の内容を含みます。
炎柱の伝統は途絶えてしまいますが、竈門炭治郎隊士をはじめ鬼殺隊が鬼の始祖・鬼舞辻無惨の討伐に成功し、しばらくして産屋敷輝利哉(98代目当主)の命により鬼殺隊は解散します。
そしてその後各呼吸(使い手の生存者がいる呼吸のみ)はヒノカミ神楽のように「舞」として子孫に受け継がれ、毎年正月になると神社で舞を奉納される恒例行事となりますので、千寿郎により炎の呼吸はしっかりと現代まで受け継がれています。
こういったことから個人的には千寿郎も、千寿郎の責務を全うしたのだと思いました。
日輪刀
煉獄杏寿郎の刀は赤い炎刀ですが、始まりの呼吸の剣士が使っていた赫刀とは異なります。
炎の呼吸の種類
壱ノ型 不知火
引用:「鬼滅の刃」 7巻 54話 集英社/吾峠呼世晴
魘夢の血鬼術から覚醒した後に乗客200人余りの命をこの技で守りました。
猗窩座の術式展開破壊殺・羅針に対抗するために繰り出した技でもあります。
不知火とは、九州八代(やつしろ)の沖に、陰暦七月末ごろの夜、無数に見える火影のことだそうです。
弐の型 昇り炎天
引用:「鬼滅の刃」 8巻 63話 集英社/吾峠呼世晴
魘夢戦の直後、猗窩座が表れ炭治郎を攻撃しようとした際に繰り出した技です。
円を描くように刀を振ります。
肆ノ型 盛炎のうねり
引用:「鬼滅の刃」 8巻 63話 集英社/吾峠呼世晴
伍ノ型 炎虎
引用:「鬼滅の刃」 8巻 63話 集英社/吾峠呼世晴
その名の通り炎のエフェクトが虎にのように見える技です。破壊殺・乱式に対抗しています。
奥義 玖ノ型 煉獄
引用:「鬼滅の刃」 8巻 64話 集英社/吾峠呼世晴
”煉獄”という自身の名前が付いたこの型は炎の呼吸の奥義です。
猗窩座との戦いで実はアレを見ていた!?
ここで鬼滅の刃無限列車編から考察ですが、煉獄杏寿郎は猗窩座との戦いで、誰よりも早くあの”透き通る世界”を見ていたのではないか、と推測しました。
あくまで推測です。物語本編に描かれているわけではありません。
それを推測できる場面が、猗窩座との戦闘の最中に煉獄さんが一息つく所。
引用:「鬼滅の刃」 8巻 64話 集英社/吾峠呼世晴
この表情、後に無限城で炭治郎や柱たちが見た、あの”透明な世界”を見た時の表情と似ていると思いませんか?
血で顔が汚れていて分かりづらいですが、炎の形の痣が発現していてもおかしくない状況です。
もし煉獄さんがあのタイミングで”透明な世界”を見ていたとしたら、炎の呼吸の奥義で決着を付けようと考えるのも分かる気がします。
煉獄杏寿郎の名言集
「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」
「老いるからこそ 死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」
「俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!!」
「胸を張って生きろ 己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を食いしばって前を向け」
「柱ならば後輩の盾となるのは当然だ 柱ならば誰であっても同じことをする 若い芽は摘ませない」
「よもやよもやだ! 柱として不甲斐なし! 穴があったら入りたい!!」
※「よもや」は「よも」に助詞の「や」をつけて意味を強めたもので、「万が一にも」「きっと。 たぶん」という意味です。
※煉獄杏寿郎の煉は火+東が正しい表記です。
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