アニメ化したことで人気が急上昇した「鬼滅の刃」に登場し、鬼殺隊を支える柱たちの素晴らしい人間性について紹介します。
鬼滅の刃最終巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。
不死川実弥のプロフィール
誕生日:11月29日
年齢 :21歳
身長 :179cm
体重 :75kg
出身地:東京府 京橋區(現:中央区 京橋)
趣味 :カブト虫を育てる事
好物 :おはぎ
鎹鴉 :爽籟(そうらい)
人物像
不死川玄弥(竈門炭治郎の同期)の兄です。
柱後会議にて、襧豆子を日輪刀で刺したことで炭治郎を激怒さたシーンが初登場となっています。
言葉も行動も粗暴ですが、産屋敷のお館様の前だけでは礼儀正しく話をします。
短気な性格もあり粗暴な印象が前面に出ていますが、鬼殺隊の中でも人一倍鬼への憎悪が強く、物語を読み進めるにつれ、生真面目かつ情熱的な人物だという事がうかがえます。
短期、粗暴な性格は家族をよく殴っていた父親の性質を受け継いでいるとも思われます。
鎹鴉の名前である「爽籟」とは、秋風のさわやかなひびきのことを指すそうです。
風柱の相棒に相応しい名前ですね。
不死川実弥の過去
不死川家は7人兄弟の9人家族。母は小柄だけれど、実弥や兄弟も寝ているところを見たことがない程に働き者でした。
ある夜、母親が夜明け近くになっても帰ってこないことを心配して実弥が探しに行きます。
突然家の戸を叩く音と共に、弟たちが鬼に襲われてしまいます。
その鬼の正体はなんと、探していた母だったのです。
弟たちを守るため最愛の母を手にかけしまい、玄弥に人殺しと呼ばれた実弥は、ただただその場に立ち尽くすしかありませんでした。
それは、父親が人に憎まれ刺殺された後、これからは実弥と玄弥の二人で家族を守っていこうと約束した後の出来事でした。
鬼殺隊に入った経緯
当時、鬼殺隊や日輪刀の存在を知らなかった実弥は、山ほどの刃物で武装し、鬼を太陽光で焼く方法のみで戦っていました。
普通の人間なら無謀な行為をしているのですが、実弥の場合は「稀血」の持主ということもあって、出血するたびに鬼が酔うため普通の刃物でも戦うことが可能だったと考えらえます。
ある日、同じ鬼を追って出会った鬼殺隊の”粂野匡近”という男が実弥に育手を紹介しました。
しかしその出会いで実弥は、「この世の不条理」を知ることとなります。
「善良な人間から次々死んでいく」
当時下弦の壱だった鬼を匡近と二人で倒したのに、柱になったのは実弥だけだったのです。
先述で「言葉も行動も粗暴ですが、産屋敷のお館様の前だけでは礼儀正しく話をします。」と書きましたが、実弥が柱なって初めての柱合会議ではお館様に対して、「自分の手を汚さず一段高い所から涼しい顔で指図だけするような奴」と言っており、とちってしまう場面がありました。
そこでお館様は匡近の遺言を実弥に渡します。
その遺言にはこう書かれてありました。
「大切な人が笑顔で天寿を全うするその日まで幸せに暮らせるよう
決してその命が理不尽に脅かされることが無いよう願う
例えその時自分が生きてその人の傍らにいられなくとも生きていて欲しい
生き抜いて欲しい」
お館様が刀を握っても十回振ることすらできない程に体が弱い事、そして今までに死んだ隊士全員の名前と”匡近”の名前も覚えていた事を初めて知ることとなったのです。
これ以降、実弥はお館様に対して礼儀正しく接するようになります。
風の呼吸について
壱ノ型 塵旋風・削ぎ(じんせんぷう・そぎ)
引用:「鬼滅の刃」19巻 166話 集英社/吾峠呼世晴
弐ノ型 瓜々・科戸風(そうそう・しなとかぜ)
引用:「鬼滅の刃」 19巻 167話 集英社/吾峠呼世晴
獣の爪痕のような四つの斬撃を同時に放つ技。黒死牟の刀身に食い込むほど鋭い斬撃です。
参ノ型 晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)
引用:「鬼滅の刃」 19巻 167話 集英社/吾峠呼世晴
自分を中心に旋風の渦が逆巻くような技。
肆ノ型 昇上砂塵嵐(しょうじょうさじんらん)
引用:「鬼滅の刃」19巻 165話 集英社/吾峠呼世晴
弟である不死川玄弥が黒死牟に胴を斬られた際に庇うように放った技。
低い姿勢で砂塵を巻き上げるように太刀を振るいます。
伍ノ型 木枯らし颪(こがらしおろし)
引用:「鬼滅の刃」16巻 136話 集英社/吾峠呼世晴
水柱・冨岡義勇との柱稽古の際に放った技。互いの木刀が砕けるほど、互角の勝負となりました。
陸ノ型 黒風烟嵐(こくふうえんらん)
引用:「鬼滅の刃」19巻 168話 集英社/吾峠呼世晴
体をねじり、斜め下から勢いをつけて斬り上げる技。
漆ノ型 勁風・天狗風(けいふう・てんぐかぜ)
引用:「鬼滅の刃」20巻 171話 集英社/吾峠呼世晴
空中で体をねじらせながら竜巻のような風を起こす技。上図は悲鳴嶼さんと同時に技を繰り出しています。
捌の型 初烈風斬り(しょれつかざきり)
引用:「鬼滅の刃」20巻 176話 集英社/吾峠呼世晴
敵に素早く駆け寄り、すれ違いざまに斬りかかる技。この技が黒死牟への止めの一撃となりました。
玖ノ型 韋駄天台風(いだてんたいふう)
引用:「鬼滅の刃」23巻 199話 集英社/吾峠呼世晴
跳躍して頭上高くから斬りつける技。最終決戦で陽光から逃げる鬼舞辻無惨に対して放った技でもあります。
痣の発現
引用:「鬼滅の刃」20巻 170話 集英社/吾峠呼世晴
不死川実弥も、上弦の壱との戦闘で右頬に痣が発現しました。
不死川兄弟の絆
「俺には弟なんていねェ」
竈門炭治郎の同期である不死川玄弥の兄というのは既に紹介の通りですが、本人はそれを頑なに認めようとしない上、事ある毎に自身との対話を求める玄弥を拒絶するような態度を取り続けます。
また、玄弥が鬼を食ってる事を知った時には激怒し、本気で目潰しを仕掛けますが間一髪で炭治郎に庇われます。
実弥が玄弥をそこまで拒むのはなぜなのか。
無限城での戦いの際、玄弥に対して言ったこの言葉がすべての行動の意味だと考えます。
「テメェはどっかで所帯持って家族増やして爺になるまで生きてりゃあ良かったんだよ
そこには絶対に俺が鬼なんか来させねぇから……」
それは、あの残酷な出来事から生き残った、たった一人の弟に”生きていて欲しい”という思いがあったからなのです。
こういった事から不死川実弥には元来より情の深さがあり、誰よりも家族思いな人物だということがうかがえます。
物語の中では殺すことは簡単なことと言っていましたが、実の弟を殺すことは彼の情がさせないと思いますし、そもそも隊律違反になります。
そのため目潰しで再起不能にしてやろうという判断をしたんですね。
まとめ
上弦の壱を討伐した後の玄弥を亡くした時の実弥の悲痛な叫びが、堪らなく涙を誘います(;_;)
これまでの戦闘で肉親や多くの仲間を奪われてしまった実弥ですが、数多の犠牲を乗り越えついに平和な時を迎えることができ、穏やかな表情を見せるようになります。
鬼に肉親全員を奪われた過去から鬼への憎悪が人一倍強いため、登場シーン早々に襧豆子を刺してしまうという第一印象が良くないキャラクターに見えますが、実は情に厚く、襧豆子に過去の非礼を詫びた際には彼女の笑顔に弟の姿を重ねて、優しく頭を撫でるという描写もありました。
あれほど仲が悪かった冨岡義勇と一緒に食事をするという描写もありましたが、その時二人の間に会話はありません。
おそらく両者とも照れ屋な部分があります。
頑張って会話してほしいと思いますが痣が発現した呼吸の使い手は、例外なく25歳になるまでに亡くなるという謂れがありますので残された時間はそう多くはありません。
果たして二人が仲良くなる時は来るのでしょうか。
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